強欲の化身?麻佐女さまと斬九郎の掛け合いがお約束の鉄板ネタ!
1995年1月〜2002年2月にかけて放送された柴田錬三郎氏の時代小説を原作としたテレビドラマ『御家人斬九郎』。
堅苦しくないもののしっかり時代劇らしさを楽しめるコトから高い評価を得る作品ですね。
年々、再放送される頻度が高くなって目にする機会が増えた時代劇の一つでもあります。
今もどこかの局で再放送されている?
今回は、ドラマ『御家人斬九郎』の原作のお話からドラマ最終回のBGMの情報、円盤化の有無についてまとめていきます。
原作は短編集…なのに!?
長期で放送されていたコトから原作小説はシリーズものないし、長編ものという印象がありましたが、原作小説は全1巻(短編集)。
にも関わらず、ドラマシリーズは成功を収め、全5シリーズ(全50話)の長期作品となっています。
この成功要因の一つとして挙げられるのが、ドラマ独自のオリジナル要素ですね。
オリジナル要素の例を挙げると、本格的なヒロインへと昇華した蔦吉お姉さん、弱体化されて愛嬌を身に着けた伝三郎など…
後者を軸にした「三十六人斬り(S3第4話)」なんかは、オリジナル設定なくしては生まれなかった名エピソードとも言えます。
これらの原作とは異なるオリジナル設定の役を演じてイメージを築いた俳優さんの活躍も大きいですね。持ち味を活かした役柄で各エピソードを盛り上げたゲスト俳優さんも然り。
全話通しておもしろいかと言われると微妙ですが、俳優さん人気(主に若村麻由美さん辺り)や親しみやすい内容は本作の強みと言っても過言じゃあありません。
ちなみに、私は締め括りが清々しい「深川節(S3第11話)」と田中邦衛さんゲスト回の「罠には罠を(S4第5話)」が好きです。
最終回のBGMが変更される?
山崎努さんに三浦浩一さん、松重豊さん等がエピソードゲストとして登場するファイナルシリーズ最終回「最後の死闘(S5第10話)」。
斬九郎役の渡辺さんが監督を務めた本エピソードでは、
・One Little Creatureの「You’ve Gotta Learn」
・Queenの「The Show Must Go On」
が挿入曲として使用されています。
が、再放送では流れません!!
理由はお察しの通り、版権の都合によるものですね。放送局によっては挿入曲の変更、なんなら「最後の死闘」自体がカットされるケースもあります。
また理由が異なりますが、初回スペシャル「かたてわざ(S1第1話)」もカットされるコトがあります。
※尺の都合?「かたてわざ」は、1時間強のスペシャルです。
なお最終回は、時代背景も込みで視聴者の想像に任せる的なラストが賛否を分けていますが、個人的には具体的にとまでは行かないにしても、もう少し分かりやすくしてほしかったという感想です。
理想のラストは前述した「深川節(S3第11話)」でした。祭りで暴れて逃げる。ああ面白かった…またな!の笑顔が素敵。
円盤化は?
コンプリートBOXまで発売されていてもおかしくない!
高評価でシリーズを重ねている本作ですが、未だ円盤化(DVD/Blu-ray)されていません。
理由は不明ですが、大人の事情…権利が絡んでいたり、費用対効果の高低によるものだったりと様々な説があります。
ただし、視聴手段がないかというとそういうワケでもなく、昨今ではローカル局や衛星放送でも再放送される傾向にあります。あと動画配信サービスのレンタル対象にもなっています。
※時代劇専門チャンネルやプライムビデオ経由の時代劇専門チャンネルNETなど。
円盤として収集するコトは出来ませんが、視聴する機会・手段はあります。
まとめ
・原作小説は1巻(短編集)のみ!ながら、ドラマシリーズは全5シリーズ(全50話)で長期作品化。成功要因はオリジナル設定や持ち味を活かしたキャストの演技、演出による親しみやすさ!?
・ファイナルシリーズ最終回「最後の死闘(S5第10話)」で使用された斬九郎(渡辺謙さん)チョイスの挿入曲は再放送では版権の都合から使用出来ず。
・円盤化はされていない!ただし、視聴手段はある。
毎回スッキリというワケではありませんが、1話完結で切り替えられる辺りも観やすくて良いですね。
まだ時代劇の沼に足を突っ込んでから日は浅い方ですが、本作は上位に食い込むレベルで好きな作品でもあります。
私だけなのかもですが、時代劇きっかけで知った俳優さんはヅラ取ったら誰か分からなくなるという。