必殺仕事人シリーズ劇場版第6弾『必殺!主水死す』。
前作『必殺!5 黄金の血』から約4年半ぶりの1996年6月に公開された「必殺(主水)シリーズ」のラストを飾る劇場版作品ですね。
この人あってこそ必殺!仕事人・中村主水の存在は大きい。
今回は、劇場版第6弾『必殺! 主水死す』の基本情報や直近の放映スケジュール、ゲストについてまとめて行きます。
直近の放映スケジュール
2025年6月時点での放映スケジュールを確認しておきます。
劇場版『必殺!主水死す』は、BS松竹東急(ch260)にて2025年6月28日(土)21時より放映開始となります。
※放映開始時刻がほか作品と異なるので注意。
BS松竹東急の劇場版「必殺シリーズ」全6作品(+テレビスペシャル2作品)一挙放映企画の終わりを告げる作品でもあります。残すはスペシャルのみ!!
なお、BS松竹東急(ch260)は、BSデジタル放送が視聴(受信)できる環境にあれば無料で視聴するコトが可能です。
7月からBS松竹東急→J:COM BSにチャンネル名は変更されますが、放送は継続されます。
理想はいつもの仕事人!
本作では、主水の過去を清算するかのような内容、全盛期を共に築いた主水チーム=秀&勇次の登場、爆破で幕を閉じるという派手な退場シーンなど。
必殺の顔=中村主水を送り出すに相応しい要素が揃っている!
とも言えますが、主水に致命傷を与えるコトになった動機が理解し難かったり、主水の生死が曖昧だったり、集結した主水チームがチームとして機能していなかったり。腑に落ちない点や中途半端さを覚えるところがあります。
※リタイアはしていませんが、秀が登場する最後の作品でもあります。
プラス材料が今ひとつ活かされてないと言いましょうか。
主水が退場する劇場版作品ともなると、なおのこと特別感を出さないとイケナイ気もしますが、あえて最後もいつもの「必殺シリーズ」で締めくくって貰いたかった。というのが、私の感想です。
主水に無理やり引導を渡さず、ちょっと豪華な内容でラストはせん・りつにイビられる(お金を巻き上げられ)お約束のパターンで、完!!みたいな。
二刀流〜せこ突きまで。
ドラマ「必殺シリーズ」の後期作品だけ観ると、主水=せこ突きの印象が付きがちですが、主水には「奥山新陰流」や「御嶽新影流」、「一刀無心流」など様々な流派で免許皆伝を受けているという設定があります。
※作品毎に設定は異なる。
実際にドラマ「必殺シリーズ」を遡って初期作品を見返すと、真っ向からの斬り合い、居合、二刀流などのスタイルで戦う主水の姿が見られます。
『必殺仕置人』や『江戸プロフェッショナル・必殺商売人』を観て驚かされた記憶があります。
が、加齢による体力的な理由からシリーズを重ねる毎にアクションが減って、せこ突きが定着していったという流れですね。
ただ、初期作品でもせこ突きを使用しているので、あくまでも主水のスキルの一つといったところでしょうか。
隙を作って標的を油断させるテクニックありき。また効率の良いスタイルとも言えます。
標的の衣服で標的の血を拭う辺りの演出も好き。
ゲスト情報
本作に登場するゲスト俳優さんを見て行きます。
・お千代:名取裕子さん
・清吉:津川雅彦さん
・捨蔵/徳川家定:細川ふみえさん
・清太:野村祐人さん
・お栄:美保純さん
・お美津の方:松居一代さん
・水野忠邦:宝田明さん
・葛飾北斎:鈴木清順さん
・姉小路:柏木由紀子さんなど。
キーパソンの一人、お千代(名取裕子さん)の「昔は楽しかった」は色々と捉えられます。
もう一人のキーパーソン、津川雅彦さんは「必殺仕掛人」をはじめ「必殺シリーズ」の常連クセツヨ悪役としてお馴染みの俳優さんですね。アカギの鷲巣巌。
細川ふみえさんは徳川家定!?ってなった程度でした。
秀&勇次も本作ではどちらかというとゲスト枠に近いポジションですね。
まとめ
・「必殺(主水)シリーズ」の完結作=劇場版第6弾『必殺! 主水死す』にて主水、退場(嘘)!!
・え。なんで刺した?からの爆発コンボで幕!
・主水チームの両翼、秀&勇次参戦もチームとしては機能せず。送り出すポジション。
・敵役は、名優・津川雅彦さん。ゲストは女性多め。
呆気ないといえばそうですが、過去作品のほかレギュラー仕事人の退場然り、仕事人の末路は雑なくらいが良いのかも?とも。言っても殺し屋ですしね。
いずれにしても「必殺シリーズ」の大黒柱=主水の退場は大きい。07以降も登場していますが、ノーカウントで。
『江戸プロフェッショナル・必殺商売人』の豪快な主水も良いですが『必殺仕事人』シリーズのせこ突き暗殺特化の主水もまた良し。
新次(担:梅宮辰夫さん)の必殺スキルがたっちゃん漬け由来のモノだったら最高だった。