必殺仕事人シリーズ劇場版第5弾『必殺!5 黄金の血』。
1991年11月に必殺シリーズ第30作『必殺仕事人・激突!』の放映に併せて公開された前作『必殺4 恨みはらします』から約4年半ぶりの劇場版作品ですね。
劇場版シリーズの中でも厳しいお声が多い作品の一つでもあります。
今回は、そんな劇場版第5弾『必殺!5 黄金の血』の基本情報や直近の放映スケジュール、ゲストについてまとめて行きます。
直近の放映スケジュール
2025年6月時点での放映スケジュールを確認しておきます。
劇場版『必殺!5 黄金の血』は、BS松竹東急(ch260)にて2025年6月27日(金)20時より放映開始となります。
BS松竹東急の劇場版「必殺シリーズ」全6作品(+テレビスペシャル2作品)一挙放映企画の第5弾としての放映作品ですね。
なお、BS松竹東急(ch260)は、BSデジタル放送が視聴(受信)できる環境にあれば無料で視聴するコトが可能です。
減点要素?
本作は、ドラマ『必殺仕事人・激突!』がベースとなっていますが、ドラマとは配役や設定が異なりファンが困惑する部分があります。
※左=ドラマ版/右=劇場版
- 夢次=中村橋之助さん/山本陽一さん
- 山田朝右衛門=滝田栄さん(不在)
- 蝶々の朝吉=片岡孝夫さん/大沢樹生さん
この辺り。
ドラマ版のレギュラー仕事人の配役変更&不在、さらに夢次は必殺スキルも単発式火筒から連射式火筒に変更されてて、もはや別人キャラとなっています。
※パイロット版だと設定が違うケースも見られますが、本作はドラマ放映中に公開された作品です。
俳優さんのスケジュールの都合など。理由はあるのでしょうが、レギュラー仕事人の配役変更も本作の評価を下げた要素の一つと言えそうです。
せめてレギュラー仕事人は馴染みのキャストで固めてほしかったというか。
鍛冶屋の政、退場!?
「必殺シリーズ」を支えた鍛冶屋の政の退場作品でもある本作。
政は、秀を庇い赤目(担:天本英世さん)と刺し違えて退場と。形は違いますが、組紐屋の竜と同じく仲間を助けて倒れるという仕事人の意外な一面を見せてリタイアします。
※秀に預けたハズの手槍を政が持っていたのは、出陣前に秀から返して貰っていたから。ただし、編集によってそのシーンはカットされている。
この流れ自体は悪くありません。が、粗が目立つ本作が政の退場作品となったコトに対して思う所あるファンが多かったのかな?という印象です。
劇場版という特別な舞台が却って仇となったみたいな。
ただ、この頃の「必殺(主水)シリーズ」に全盛期ほどの勢いはなく、ドラマは『必殺仕事人・激突!』がラスト作品で劇場版&スペシャルも残すところ各一作品ずつと。事実上の終わりが迫っている状態にありました。
そんな中、鍛冶屋の政の見せ場が作られたという点においては、優遇されていたようにも思えます。
退場させなくても良かったと言えばそれまでですが。
ゲスト情報(仕事人)
本作で活躍するゲスト仕事人についてチェックしていきます。
・鍛冶屋の政: 村上弘明さん
・蝶々の朝吉:大沢樹生さん
・鎌イタチのおむら:名取裕子さん・蟹の腕助:安岡力也さん
・百足の千吉:保阪尚希さん
・赤唐辛子の金平:佐藤蛾次郎さん
・仁王のお松:キューティー鈴木さん
・阿修羅のお種:尾崎魔弓さん
政はグレーですが、本作においては一応ゲストという扱いで。
ほか朝吉とおむらを除いたおむら傘下の仕事人たちは、過去劇場版シリーズのゲスト仕事人と同じパターンでどんどん退場していきます。
ゲスト仕事人は大体、敵勢力の手口や戦力を図る(見せしめ)役割を担っている気がする。
ゲスト情報(頼み人&標的など)
続いて、本作のキーパーソンから頼み人、標的を演じるゲスト俳優さんを見ていきます。
・お浅:酒井法子さん
・後藤千勢:山本陽子さん
・後藤三之助:岸部一徳さん
・太田玄蕃頭:西岡徳馬さん
・与七:白竜さん
・服部孫太夫:岡本信人さん
・地獄組頭領・赤目:天本英世さん
政に引導を渡した天本英世さんは『仮面ライダー』シリーズの人気にも大きく貢献する死神博士役としてもお馴染みの名優さんですね。
死神博士の演技にビビる子供が多いコトからマイルドな演技に切り替えたという説も。
そして、もう一人本作のキーパーソン=お浅役を演じた酒井法子さんは、霊感キャラという不思議な役柄もですが、周りの俳優さんと比べて俳優経験が浅い為か、ぎこちなさが目立っています。
そもそもの酒井法子さんのイメージはアイドル!!
仕方ないと言えばそうですが、ここは格別に評価を左右しています。
まとめ
・ドラマ『必殺仕事人・激突!』がベースの劇場版第5弾『必殺!5 黄金の血』は、レギュラー配役変更や不在、演技など減点要素多数!?
・鍛冶屋の政の退場作品。必殺シリーズの終わりを告げる一つの作品。
・ゲストヒロインの演技がギコチナイ?評価にも響く。
劇場版第2弾『必殺!ブラウン館の怪物たち』に続いて?同じくらい?厳しい声が多い劇場版作品です。
スペシャルの存在やクオリティも関係しているかしら?スペシャルも作品によるでしょうが。
あと評判というと、本作から使用されるコトになった新録音版のBGMなんかもファンにとって気になる部分の一つして挙げられていますね。
どのジャンルの作品にも言えるコトですが、今も昔も変わらず拘りの強いファンは多い。特に長期作品ほど。
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