必殺!ブラウン館の怪物たちは名作?迷作?ドラマに影響?ゲストは…

必殺仕事人シリーズ劇場版第2弾『必殺!ブラウン館の怪物たち』。

1985年6月に松竹創業90周年/朝日放送創立35周年を記念して公開された作品ですね。

「必殺シリーズ」の中で最もパロディ要素が多く取り入れられたバラエティ色の濃さが特徴的な「必殺仕事人」でもあります。

もはや、何でもあり?今回は、劇場版第2弾『必殺!ブラウン館の怪物たち』の基本情報から直近の放映スケジュール、パロディネタ、ゲストについてチェックしていきます。

直近の放映スケジュール

2025年6月時点での放映スケジュールを確認しておきます。

劇場版『必殺!ブラウン館の怪物たち』は、BS松竹東急(ch260)にて2025年6月24日(火)20時より放映開始となります。

BS松竹東急の劇場版「必殺シリーズ」全6作品(+テレビスペシャル2作品)一挙放映企画の第2弾ですね。

なお、BS松竹東急(ch260)は、BSデジタル放送が視聴(受信)できる環境にあれば無料で視聴するコトが可能です。

名作?迷作?

『必殺仕事人Ⅴ』をベースとした本作は、当時の「必殺シリーズ」の作風だったバラエティ路線を劇場化に伴い、拡大する形で多数の人気タレントを起用しつつ、パロディ要素を多く詰め込んだ作品となっています。

※パロディネタ=「E.T.」、「インディージョーンズ」など。

これによって、従来の「必殺シリーズ」とは違う異色の「必殺仕事人」となったワケですが、コメディ寄りの内容・展開のウケは今ひとつだったようで、前作『必殺!THE HISSATSU』ほどの評価は得られませんでした。

色々と詰め込み過ぎて「必殺仕事人」本来の魅力を損なっていると言いましょうか。時代劇SFコメディアドベンチャーみたいな?混ぜる(すぎ)るな危険!?

ドラマ基準、ひとつまみ程度のバラエティ路線で制作されていればお話は変わっていたのかもですね。

名作か迷作で答えを出すなら迷作になってしまうのかと。

生粋のファンないし当時のファンにとっては受け入れ難い作品かもですが、現代になって「必殺シリーズ」に触れた新規の視聴者・ファンにとっては、斬新且つマイルドな内容で観やすいようにも思えます。

個人的には、本作みたいな作品もあって良いのでは?とも。それでも手放しで名作!とは言えませんが。笑

必殺仕事人Ⅴに影響?

本作を語るにあたって高確率で付いて来るお話の一つですね。

『必殺仕事人Ⅴ』では、主水チームの両翼=飾り職人の秀&三味線屋の勇次に代わって、花屋の政(村上弘明さん)&組紐屋の竜(京本政樹さん)のお二人が初陣を飾ります。

※政&竜の初出は、ドラマ開始前に放映されたテレビスペシャル第5弾『必殺仕事人意外伝 主水、第七騎兵隊と闘う 大利根ウエスタン月夜』です。村上弘明さんは、それ以前の『必殺Ⅳ』第14話のゲスト(小平次役)として出演、秀とガッツリ絡んでます。

人気どころのキャスト変更となると、ファン離れが危惧されるところですが、不安とは裏腹に勢いを落とすどころか新鮮さをも味方に「必殺シリーズ」は盛り上がりを見せます。

そして、お二人が仕事人として定着してきた頃、本作『必殺!ブラウン館の怪物たち』の撮影中に事故で京本さんが右足を骨折。ドラマ『必殺仕事人Ⅴ』の撮影に支障をきたす形となり、『必殺仕事人Ⅴ』は当時の主水シリーズの中では短めの26話で完結しています。

もし事故がなければ『必殺仕事人Ⅴ』も他シリーズと同様に長期放送されていた可能性もあったというコトですね。

なお、竜(京本さん)は次回作『必殺橋掛人』を経て放映された『必殺仕事人Ⅴ・激闘編』で改良版組紐を引っ提げて復活を遂げますが、大人の事情(事務所移籍の関係)もあってか出番は少なめです。

代わりに?はぐれ仕事人の一人の柴俊夫さん演じる「壱」が頑張ってます。

ゲスト情報!

タイトルにも掛かっているブラウン(管テレビ)ほか怪物と例えられた当時の人気タレントたちゲスト陣の情報をまとめていきます。

・藤林辰之進:森田健作さん
・百地お千:柏原芳恵さん
・絵日傘のお葉:中井貴恵さん
・服部佐一郎:沖田浩之さん
・丑寅の角助:笑福亭鶴瓶さん
・蜘蛛の手のお時:塩沢ときさん
・鉄額のお国:兵藤ゆきさん
・猿走りの純平:高田純次さん
・大黒屋如安:金田龍之介さん
・土方歳三:西川のりおさん
・沖田総司: 明石家さんまさん
・大黒屋用心棒:大前均さん
・アーネスト・サトウ:ケント・ギルバートさん
・山椒玉の小太 – 竜小太郎さん
・猿屋町の元締 – 藤岡重慶さん
・ブラウン:ポール・セレスキーさん
・老中稲葉 :平幹二朗さん

俳優にアイドル、歌手と様々なジャンルで活躍、人気を博した面々が出演されています。

世代が違う私でも半分くらいは分かります。が、肝心のブラウン役を演じるポール・セレスキーは分からないという。むしろ分かるファンが少なそう。

中井さん演じるお葉は、前作『必殺!THE HISSATSU』から役柄変わらずの謎に包まれたキャラとして再登場しています。ほんとに謎だった。笑

鶴瓶さんは、役名・役柄を変えながらドラマ&劇場版「必殺シリーズ」数作品に出演しています。憎めない役です。

まとめ

・『必殺仕事人Ⅴ』をベースの必殺仕事人シリーズ劇場版第2弾『必殺!ブラウン館の怪物たち』は、色々詰め込み過ぎてやや迷走?本来の魅力が削られている感。

・新たな主水チームの両翼=政&竜、出陣!も、撮影中の事故がドラマ『必殺仕事人Ⅴ』に影響…

・ゲストは、怪物=人気タレントが多数出演!!前後作に出演しているキャストも登場。ブラウンは…誰ですか?

竜がターゲットを吊り上げて屋根を突き破る演出が爽快で好き。怪力すぎる。

政の花の枝ポキ出陣は、毎回手の方を心配して見てます。笑

ほかにも『必殺仕事人Ⅴ』について語りたいコトはありますが、それはまた別の機会に。

劇場版第2弾『必殺!ブラウン館の怪物たち』の再放映は終了、さらに必殺シリーズの劇場版やスペシャルを多く扱っていたBS松竹東急が無くなったので、次回はいつ放映されるか分かりませんが、また視聴する機会があるなら観てみたい。

中々に厳しいお声が多いので、あまり大きな声では言えませんが、私は正直結構好きです。