1972年〜92年までの約20年間に渡って放映された時代劇『必殺』シリーズ。
作品毎にタイトルや配役・設定は異なりますが、水戸黄門や銭形平次、暴れん坊将軍、大岡越前などの作品と共に時代劇全盛期を盛り上げた長寿番組の一つですね。
また、テレビシリーズ終了から約15年後、2007年の単発スペシャルの放映を皮切りに連続ドラマ化、さらにほぼ年一で単発スペシャルが2023年まで放映されてきました。
時代に合わせて必殺は進化します。
今回はそんな『必殺』シリーズの一部に通ずる?主水に始末された悪人の数やシリーズお馴染みの演出や効果音にまつわる裏話=誕生・制作秘話についてまとめて行きます。
主水、めっちゃ斬ってた。
シリーズ2作目『必殺仕掛人』で登場以降、各作品に登場して、回を重ねる毎に人気を集め『必殺の顔』とまで称されるコトになった藤田まこと氏演じる”中村主水”。
もちろん凄いヤッてます。笑
私自信カウントしているワケではない&スペシャルや劇場版含むか?曖昧なところありますが『必殺仕事人2007』の時点で、全768話のうち主水が登場した回数は509話。
この間に、手に掛けた悪人の数は766人!!
とカウントされています。
つまり、シリーズ31作目『必殺仕事人2009』を含めると780人程はヤッてるコトになりますね。
視点を少し変えると、頼み人もそれ相当に始末されているとも…
骨外しの表現…
『必殺仕置人』シリーズに登場する山崎努氏演じる”念仏の鉄”。
刀や手槍、単筒等の武器を用いず、己が肉体と技術による内部(骨外し)破壊を必殺スキルとするいぶし銀キャラですね。
必殺スキルがターゲットに炸裂する際、レントゲン映像が挿し込まれる演出がお約束となっていますが、制作の段階では素手ゆえ他の必殺スキルと比べると迫力・破壊力が視聴者に伝わりづらい為か、レントゲン映像の案が出るまでスタッフ陣は頭を悩ませていたんだとか。
ちなみに、レントゲン映像の発案者はチーフカメラマンで、レントゲンに写る手も発案者のチーフカメラマンのものなんだそう。
なお撮影方法に関しては
「プラスチックの骨にバリウムを塗って撮影を行った。」
とのことです。
シリーズ20作目『必殺渡し人』に登場する”大吉(渡辺篤史氏)”の必殺スキル発動時に差し込まれるレントゲン映像の原点もここにあるのかと。
こだわりの効果音!?
すべてが明かされているワケではありませんが、分かっているものだけでも効果音にまつわるお話には面白いものがいくつかあります。
上記の流れからでいうと「骨外し」時の効果音は、映写機にフィルムがかかった音を。
そして「針」がターゲットの首筋の延髄(えんずい)に刺さる効果音は、川の流れる音と水を流したまま石けんで手を洗う音を混ぜたテープを手で回転させて出しています。笑
あと有名なお話となりますが、秀が簪を回す時に出る回転音はジッポライター(開ける音)を元に。勇次の三味線の音は、三味線の糸とボールペンの握りの部分を擦った音です。
『必殺』シリーズの人気を支えたのは、俳優さんだけでなく裏側から支える匠の技あり!制作陣の活躍もあってのものと言えます。想像すると絵面はシュールですが。
まとめ
・『必殺』の顔=中村主水が始末した悪人の数は、780人ほど!?
・念仏の鉄の必殺スキル発動時のレントゲン映像は、チーフカメラマンの案と手!!
・必殺シリーズに使用される効果音は、演出家たちのアイデアから生まれた匠の『技』。
嘘か真か?鉄(山崎努氏)が復活を望む声を蹴った理由が「役に飽きた」は笑う。今じゃあ考えられないですね。私が知らないだけで裏側ではあるのかもですが。
長寿番組というコトもあって歴史がある分、調べれば調べる程に面白いお話がたくさん出てきます。
これからも機会があればどんどんほじくって行きたく思います。