鬼平犯科帳のエンディングがかっこいい!夏に食べているアレは何?

池波正太郎氏の時代小説を原作としたドラマ『89 鬼平犯科帳』。

レギュラー放送が終了して、20年以上経った今なお根強い人気を誇る二代目中村吉右衛門版「鬼平犯科帳」。

内容も然ることながら、エンディングのテーマ曲&映像にも定評がある作品ですね。

今回は、そんな本作。ザ・粋な時代劇『89 鬼平犯科帳』の基本情報からエンディングにまつわるお話を綴って行きます。

シリーズ最長!

1969年より放送が始まったドラマ『鬼平犯科帳』シリーズは、

・八代目松本幸四郎版(ドラマ2シリーズ)
・丹波哲郎版(ドラマ1シリーズ)
・萬屋錦之介版(ドラマ3シリーズ)
・二代目中村吉右衛門版(ドラマ9シリーズ+劇場版&スペシャル)
・十代目松本幸四郎(スペシャル4作品+劇場版1作品)

と。

主演及びキャスト、放送形態を変えながら2025年現在も継続しています。

※2017年にはアニメ版も放送(全13話)。

シリーズによって話数が異なるので一概に言えないところはありますが、八代目松本幸四郎版ドラマは、1989年(平成元年)〜2001年(平成13年)の13年間に渡って全138話を放送。

さらに、2005年からスペシャルを年一ないし年二で放送、2016年12月に放送された二部構成のスペシャルで通算150話に達して終了しています。

空白の期間もありますが、ドラマ開始時からカウントすると約27年、シリーズ最長を記録しています。

※原作は単行本=全20巻/文庫版=25巻(番外編が1巻づつ)で全135作。

エンディングのセンスが秀逸!?

まだ日は浅いですが、はじめて観た時は衝撃を受けた記憶。

お頭が良くも悪くも物語を締め括り、ジプシー・キングスの「インスピレイション」が流れ始めて、季節が巡ってエンディングへ移行する一連の流れ!!

さらに世界観を崩さず、心地よい余韻を残す選曲・映像はもはや職人技です

時代劇にラテン音楽…噛み合わなさそうな組み合わせですが、がっちりハマってます。

どういった経緯で完成したかは不明ですが、最も有力な説は原作者の池波正太郎氏がラテン系ギターを好んでいたコトをきっかけに当時のプロデューサーが見つけて、音楽担当がテーマに採用した。という説ですね。

なお、現場では不評だったなんて説も?

夏に食べているアレ…

本作のエンディングでは、季節が移ろい最終的に【冬】で締め括られるワケですが【夏】に観られる風鈴屋さん通過後、床几に腰掛けた町人が涼しげに啜っているアレ!

二八蕎麦とか麺類の類のようにも思えますが、しっかり止めて観ると確認出来ます。

アレの正体=ところてん!

ですね。

本作の舞台となる江戸時代(後期)、ところてんは庶民の間食として親しまれていたというお話があります。同時代設定の必殺シリーズでもところてんを啜っているシーンがあるので間違いないかと。

凄く美味しそうに啜っていますが、酢醤油でやるとリバース案件です。

季節ごとの特徴が捉えられてて四季が感じられる辺りにもセンスを感じますね。今観るとアナログ放送時代の名残とも言える横比を埋めるテレビ画面左右の黒帯もまた良いお味を出しています。

まとめ

・二代目中村吉右衛門版『89 鬼平犯科帳』は、最長を記録したシリーズ!スペシャルを含めて通算150話で完。

・エンディングへの流れ、選曲&映像の組み合わせが最高!!

・四季が楽しめるエンディングの【夏】で食べているアレは「ところてん」でほぼ確定!

スッキリしない終わり方をしてもエンディングで帳消し!

とまでは行かないにしても、如何にエンディングが重要かを教えられる作品でもあります。

本作ほどの衝撃はありませんが、同作者の時代劇小説を原作としたドラマ『98 剣客商売』のオープニングにもソレっぽい演出等が見られますね。

私の中でエンディングに移行する一連の流れは、アニメ『シティハンター』に近い感覚でした。

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